今回は前回(股関節唇損傷 ・FAIのリハビリ 〜その①股関節の柔軟性〜)の続きで
FAIの患者の臨床症状でもっとも問題となる
股関節の屈曲・内旋(股関節を内股方向に曲げる)疼痛に対しての
実際のリハビリについて解説しま
リハビリのポイント 〜骨盤の動き〜
前回は股関節自体の動きの重要性
について説明しました。
股関節の硬さが改善されても
まだ痛みが続く場合は
今回の骨盤の動きをチェックします!
1.骨盤の動き
なぜ骨盤の動きが重要なのかというと
股関節を曲げる際に骨盤も動くからです!!
これを言い換えれば
骨盤の動きが悪い=股関節に負担が大きくかかる
ということになります。
FAI患者の場合、骨の構造の問題で
股関節が曲がりにくい状態です。
そのため骨盤の動きがかなり重要になります!
ではどんな動きが必要か見てみましょう!
股関節を曲げる時に
骨盤が後ろに転がる動き(後傾)します!!
これは図のような後ろ方向への骨盤の動きになります。
股関節は深く曲げることができますが
遺体を用いた研究でこの動きは
股関節の曲げが平均930±36°
骨盤の動きが30〜40°
と報告されています。
なので骨盤がしっかり動く必要があります!!
2.骨盤の動きのテスト方法
では骨盤の動きのチェック方法を説明します。
このテストは
横向けになり股関節を45°に曲げた状態で上側の足を曲げていきます。
抵抗なく太ももが胸につけば陰性(問題なし)です!
ここで胸に太ももがつかなければ
骨盤の動きが制限されていることになります!
なのでFAI患者の場合で
股関節の硬さが取れても
このテストで問題があれば
股関節を必要以上に曲げる必要が生じ
股関節のインピンジメントにつながります。
まとめ
今回は前回の続きで
股関節唇損傷・FAIの痛みの場合の
骨盤の動きの重要性についてまとめました。
股関節の痛みと骨盤の動きが関係あることが意外だったかと思います。
今後実際のリハビリでの運動を解説していきたいと思います。
ではまた次回!
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