今回は膝の伸びについて説明したいと思います。
最初に結論から言います
膝が伸びていないと膝が痛みます!
逆に膝が伸びるともっと歩きやすくなります!!
なぜ膝の伸びがそんな重要なのか?
それは膝が安定しないからです。
図は膝が伸びている時と膝が曲がっている時の図です。
赤の棒線が体重だとします。
膝がきちんと伸びていると骨と骨がまっすぐになるため勝手に安定します。
しかし膝が曲がっている場合、体重がかかると前に曲がってしまいます!!
またもう1つの理由として膝は曲がっている状態の方が膝周りの靭帯などが緩みます。
試しに”膝をピンと伸ばした状態”と”椅子に座って膝を軽く曲げた状態”で
膝をプラプラ振ってみてください。
膝が曲がっている方がプラプラ触れると思います。
これは膝が伸びている時よりも曲がっている方が緩んでいるからです。
ということは
膝が伸びていない=安定性が悪い
ということになります。
膝が伸びないとなぜ困る??
ではなぜ困るかと言うことですが
普段立っている時には当たり前ですが足には体重がかかります。
もしあなたの膝が伸びていないとします。
その場合、体重がかかっている間
常に膝を伸ばすための筋肉を使うことになるのです!
そうです!
伸ばす筋肉を使わなければ
先ほどの図のように膝がカクッ!と曲がりコケてしまうからです。
膝が伸びていない方で
- 昔に比べて歩いていて足が疲れる
- 片足が怖い
など感じていませんか?
もし感じていたのならば
これは膝が伸びていないために膝の筋肉を使いすぎていたり
筋疲労で力が入りにくいためと考えられます。
逆に膝が伸びてさえくれれば、
骨が体を支えてくれるので自然といらない力が抜け歩きやすくなります!
膝が伸びているかのチェック方法
膝がきちんと伸びているかの確認してみましょう!
- 膝の痛みがある人
- 昔膝を痛めたことがある人
は特に今から説明するチェック方法で確認してください。
長座の状態で片膝を軽く曲げます。
伸ばしている方の膝裏にタオルを置き、タオルを膝裏で押します。
これを左右で行います。
- タオルが押せない
- 左右で押す時に差がある
等があれば膝の伸びてない可能性が大きいです。
どうやって膝が伸びるようになるの?
では実際の方法です!
と言っても実は
先ほどの画像の膝のチェック方法が
そのまま膝を伸ばすトレーニングになります。
最初は
- 膝裏にボールや厚めのタオルを丸めて入れます
- タオルを膝裏で押し付けます
- 徐々に厚みを薄くして膝が伸ばせるようにしていく
意識して欲しいのは膝のお皿をしっかり動かすことです!
上手にできていれば力を入れた時に膝のお皿が上にクッと動きます。
よくこの運動を行うと膝の前が痛くなる患者さんが多いです。
その際は以前の記事「膝の前面の痛み」で紹介した方法を試してみて下さい。
ほとんどの場合痛みが取れると思います。
まとめ
今回は
膝が伸びることの重要性
についてまとめました。
今回紹介した方法ですぐに膝が伸びるわけではありません。
膝が伸びなくなった期間が長ければ長いほど
伸びるまでの時間もかかります。
私が患者さんに指導する際は鶏肉をイメージしてもらっています。
スーパーで買ってきた鶏肉には身の部分とスジのような部分があると思います。
膝が長い期間伸びてない人の多くは筋肉の部分だけでなくこのスジの部分まで硬くなっています。
このスジって料理の時切ろうと思っても硬いですよね。
人間の体でも同じで膝の裏の筋が硬くなりやすいです。
なのでこまめに先ほどのトレーニングをやっていくと徐々に膝が伸びていきます。
地味ですがプロの選手もみんなやっているトレーニングですので
皆さんもぜひチャレンジしてみて下さい!
では今回は膝の伸びの重要性についてでした。
また次の記事で!
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