今回はばね指の診断の方法について解説します。
1.ばね指の診断方法は?
前回の記事(ばね指ってなに??)で
ばね指はA1プーリー部の肥厚が主な原因とお伝えしました。
そのためA1プーリー部での圧痛と指の屈伸時の引っ掛かりが
生じていれば比較的ように診断できます。
ではA1プーリーの場所の見つけ方を説明します!
A1プーリーはちょうどMP関節の直上にあります。
このMP関節というのは下の図の丸の部分です!
実際の指を曲げたときの赤丸の部分がMP関節になります。
ではA1プーリーが実際の手のどの部分になるのかは
手のシワを使って調べることができます!
手のシワには
・遠位手掌皮線
・近位手掌皮線
・母指手掌皮線
があります!
そしてこのシワを目安にしてA1プーリーの位置がわかります。
薬指、小指→遠位手掌皮線の真下
人差し指→近位手掌皮線の真下
中指→両皮線の中間
が目安になります。
この黒丸の部分がA1プーリーの部分になります!
その部分を押してみて痛みが出る場合はばね指を疑います!
また小腫瘤として触れることができる場合もあります。
ただ必ず全員がA1プーリーで引っかかる訳ではなく
A2プーリー内で引っかかりが生じていたり、
伸筋腱の創作が基節骨の果部で引っかかっていたりする場合など
A1プーリー以外の部での腱の滑走障害が原因の場合もあるので注意が必要です。
2.その他の検査
先ほどの圧痛以外には
・レントゲンで骨の異常の有無の確認
・エコーで肥厚した腱鞘の観察
など行いばね指の診断をおこなっていきます。
近年はエコーの解像度が進歩したことで鮮明に観察することができ
エコーでの観察が積極的に行われるようになってきています。
3.まとめ
今回はばね指の診断方法についてまとめました。
指を動かしたときに痛みがある、引っかかり感がある人は
ばね指の疑いがありますので是非チェックしてみてください!
ではまた次回!
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