今回は前回の記事(シビレがでる・・。何が原因??)を
もう少し専門的に絞って解説していきます。
今回のテーマは
”手の痺れ”です。
前回の記事を参考に
考えられる疾患に当てはめてみていきましょう。
もし手がしびれている方がいれば
どの症状が似ているか確認してください。
手の痺れの原因
1.内科関係
糖尿病性神経障害
糖尿病は神経に栄養を送っている血管の障害が起こり
血液の流れが悪くなり神経への血流が不足し、痺れが生じます。
ポイント
手足の先のような末梢の細い神経が血流の影響で障害を受けるので
指先や足先がジンジンするような痺れから徐々に痛みに変わります。
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診断では血液データを見ます。
そのため健康診断している方は
・血糖値
・HBA1C
の値をチェックしてみましょう!
ビタミン欠乏
ビタミンB1やB12の欠乏によって神経の痺れを生じます。
ビタミンB1は以前の記事の通り脚気という病気で知られています。
ビタミンB12は肉類や魚類など動物性の食品に含まれています。
そのため欠乏しにくいのですが
・高齢者
・菜食主義
・胃の手術などした方
はこの栄養素の摂取が少なく欠乏する事があります。
脊柱関係
変形性頚椎症(頚椎症性神経根症)
頚椎の骨が変形してしまい、神経を圧迫します。
ポイントは
・頸部痛~肩痛~肩甲骨あたりの痛み→手の痺れを感じる事が多い
・首を動かすと痺れの増悪がある
頚椎(首)からくる痺れのため、首を動かすと痺れに変化があります!
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また上記の図のように
頚椎の痛めている部分によって痺れの感じる範囲が決まっています。
例えば
”右手の親指側にかけての痺れ→C6(頚椎の5番目と6番目の骨の間から出る神経)にトラブルがある”
と考えます。
頚椎症性脊髄症
少し専門的な知識ですが
脊髄の部分にトラブルがある場合は先頰と少し症状の出方が変わります。
ポイントは
・痛みを伴わない痺れ
・指の細かい動きが困難
・痺れも広い範囲に出る事が多い
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上図が脊髄症で感じる痺れの部分になります。
先ほどの例で示したC6の神経はC4/5の間から出ているので
手部全体のしびれを感じる事が多いです!
先ほどの神経根症状とは
痛みの出方や痺れの範囲も違う事がわかります。
末梢神経
先ほどはいわゆる神経のおおもとである
脊髄周辺のトラブルでしたが
今回はそこから枝分かれした神経(末梢神経)の
トラブルから起こる痺れを紹介します。
手根管症候群
手首を通る正中神経が圧迫されて手の痺れが生じます。
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上図の○の部分が神経になります。
右端の図のように手の骨の間をつなぐように
靭帯が存在します。
この靭帯の周辺が腫れたりすると
神経を圧迫し痺れが生じます。
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症状としては初期に人差し指、中指のしびれや痛みが出ます。
徐々に親指から薬指の親指側の3本半の指が痺れます。
また痛みは朝方に強い事が多いです。
手を振ったりすると楽になります。
胸郭出口症候群
腕を上げたり、重いものを持ったりした際に痛みや痺れが生じます。
・肩や腕、肩甲骨周囲の痛み
・手の小指側に沿ってうずくような、ときには刺すような痛みと、しびれ感、ビリビリ感など
・手指の運動障害や握力低下
などが主な症状になります。
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首から手の先まで神経が束のようになって走行しています。
・鎖骨の間
・筋肉の間
でこの神経が挟まれると症状が出ます。
なで肩の人など姿勢が悪いとこの神経が過剰に引っ張られ
症状が強くなる事があります。
まとめ
今回は前回の記事(シビレがでる・・。何が原因??)を
より具体的に説明しました。
ただまだまだ手が痺れる原因となる病気はあります。
診断をするのはとても難しいのですがそこは医師の腕の見せ所だと思います。
なので私たちは今回の記事を参考に
痺れの症状をより具体的に把握しておき説明できるようにしておく事で
確定診断につながります。
日頃からチェックしてみてください!
ではまた次回!
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