今回は”痺れ”について説明していきます。
なぜ痺れる?痺れの原因って・・??
まずはなぜ手が痺れるのかを考えていきましょう。
まずしびれがなぜ起こるのかは以下の3つに分類できます。
- 内科的
- 脊柱関係
- 末梢神経関係
1.内科的
これは糖尿病やアルコール、薬の副作用などで生じるシビレです。
この一例ですが
みなさん、脚気という病気をご存知ですか?
脚気とはビタミンB1が欠乏して起きる病気のことです。
ビタミンB1が不足するとシビレが生じます。
江戸時代あたりから玄米食→白米食に変わり
このビタミンB1の摂取量が減り脚気が流行したと言われています。
江戸時代では現代と違い食事量や食事の献立に限界があり
このような栄養の偏りが生じたためだと言われています。
現在社会では
・偏食(インスタントなど)
・アルコールの大量摂取(アルコールの分解にビタミンB1を多く消費するため)
などが原因で若年層の方でもシビレを生じてしまう事があります。
脊柱関係
脊柱とはいわゆる背骨のことです。
左図のように背骨の中を神経が通り手足の先の部分に分岐していきます。
右図が腰椎椎間板ヘルニアの図ですが
この図のように脊柱周囲の神経が障害を
受けるとシビレが生じます。
病名では、頚椎症性脊髄症や腰椎すべり症など多くの脊椎疾患でシビレが生じます。
末梢神経関係
神経は先ほどの脊椎の部分から手足の先まで
枝のように別れながら伸びています。
この枝のような神経の部分が障害を受けてシビレが生じます。
病名では、手根管症候群や胸郭出口症候群、腓骨神経麻痺などがあります。
まとめ
今回は大まかな痺れの分類についてまとめました。
私が整形分野で長年勤務しているため
しびれ=首からや腰から
と簡単に連想してしまっていたのですが
今回まとめていて改めてシビレの原因もいろいろあることを知りました。
このように多くの疾患がある中で
自分のシビレの原因を見つけていかなければいけません。
そのためには
自分の痺れがどのような症状なのか
を明確にしておく必要があります。
例えば
片手だけが痺れるのか両手が痺れるのか
この情報だけでもわかる事があります。
糖尿病だと両方の手足の先に症状が出やすいです。
また手根管症候群だと片側の手の親指〜薬指の親指側までに痺れが出やすいです。
このように自分のシビレの症状を把握しておくと
診断がスムーズにいく事が多いです。
今回はざっくりと分類についてまとめました。
次回以降で1つ1つ説明していきたいと思います。
ではまた次回!
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