リハビリの時間って何分??

リハビリ

今回は患者様からよく質問される

リハビリの治療時間

について説明します。

リハビリに通ってくださいね!

と言われると社会人の方々は特に

予定を立てなければいけませんよね。

ぜひ参考にしてください!

今回の話は

医療保険での話です。

介護保険(デイサービスなど)はまた仕組みが変わるのでそこは注意してください。

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リハビリって何分するの・・??

早速結論から言います!

答えは

最低20分 最高3時間です!

ではなぜこのような時間になるのか解説していきます。

診療報酬による規定

ではなぜ先ほどの時間になるのか?

それは

診療報酬というものが影響します。

この診療報酬とは何かというと

患者様が保険書を提示して受ける医療行為に対し保険制度から支払われる料金のことです。

よく病院に行ってもらう明細書に

○○点と書かれているのをみたことがあると思います。

それが診療報酬で決められた点数です!

〜処置=〇〇点

と決められているのでそこから料金が計算されます。

ではリハビリの時間が診療報酬にどのように関係しているのか??

以下が令和2年診療報酬に書かれている文章です。

・疾患別リハビリテーション料の点数は、患者に対して 20 分以上個別療法として訓練を行った場合(以下この部において「1単位」という。)にのみ算定するものであり、訓練時間が1単位に満たない場合は、基本診療料に含まれる。

これを簡単にいうと

・1対1でリハビリすること

・最低20分しないとリハビリの料金を取ってはダメ!

ということになります。

なので最初に説明した通り

リハビリをする上で時間は最低20分になるのです!

ここで覚えておいて欲しいのが

1対1のリハビリで!!

という条件のもとで料金をいただけるということです!

よく見かけるのが

  • ・患者さんだけで筋トレマシーンで運動
  • ・電気を当てているだけ

などなど・・・・・

これだけでリハビリの料金は取れない決まりです!

なのでもし当たり前のようにそのようなリハビリを行っているような施設には注意しましょう!

ただ最初にも説明した通り

これは医療保険(病院やクリニックでの外来リハビリや入院のリハビリ)での話です!

デイサービスなどの介護保険を利用したサービスでは規定が違うため

今回の話は当てはまらないので注意してください!

最高3時間??人によってリハビリの時間が違うのはなぜ・・??

ではリハビリが20分の人もいれば

最高3時間の人もいたりするのでしょう??

まずは最高3時間の理由を説明します。

それはまた診療報酬が関係してきます。

・疾患別リハビリテーション料は、患者1人につき1日合計6単位(別に厚生労働大臣が定める患者については1日合計9単位)に限り算定できる。

ここの単位は以前のブログ(リハビリの料金ってどのくらい?)で説明していた通り

20分=1単位です。

なのでここに記載がある

9単位=180分=3時間

なので3時間がリハビリの最長時間と言えます!

*3時間以上行うことは可能ですが、その時間は料金にならないため

病院としては売上にならず経営が成り立たないので行わないと思います。

ではこの9単位を行える”厚生労働大臣が定める患者”とはどのような方になるのかというと

上記に当てはまる方になります。

ただ発症60日以内のものと決まりがあるので注意が必要です。

また

回復期リハ病棟入院料を算定する患者”も9単位可能となっています。

かなりややこしいですよね・・・笑

ほんとこの診療報酬というのはかなーーーりややこしいです。

また2年に一回制度も変わるので令和4年になるとまた変わります。

回復期リハ病棟入院料を算定する患者というのは

皆さんに馴染み深いのでいうと

〜〜リハビリ病院というところが当てはまると思います。

人によって違うのは・・??

では人によって違うのはなぜか?

それは色んな理由があります。

  • スタッフの人数
  • リハビリ室のスペース
  • 患者さんの数
  • 手術の後すぐor慢性的な痛み

などなど・・

後は診療報酬にきちんと乗っ取っているか?ということです。

どういうことかというと

今までの記載の通りリハビリを提供するためには色々な決まりがあります。

その中で6単位や9単位が行えます。

これは患者さんは保険を使って利用します。

なので1割負担の方の残りの9割は税金から支払われています。

なので10年以上前からの腰痛のリハビリと

最近手術したばかりの方のリハビリを

同じ6単位で行っていると

10年前の慢性的な痛みに対しては診療報酬が通らないことがあります。

となると病院側は売上にならない=経営が成り立たないとなるので

1単位や2単位で見ていくことになるのです。

このような疾患によって2単位までとか6単位までなど判断するのは

県の判断になります。

まとめ

今回はリハビリの時間についてまとめました。

診療報酬や単位といった難しい言葉が出てきて混乱したかと思いますが

皆さんに一番お伝えしたかったことは

最低20分をマンツーマン(1対1)で行うことがリハビリ

ということです。

ほんとに基本的なことなのですが

それが守られていない施設が多々あると思います。

では今回はここまで。

また次回!

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