前回の体の使い方の記事でも解説しましたが
オスグット病では膝の負担を減らすために
股関節の動きが重要になります。
そこで今回は股関節の可動域をあげるための
ストレッチの方法を解説します。
1.股関節で重要になる筋肉
股関節のストレッチでは
・殿筋
・ハムストリングス
を意識してストレッチします。
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殿筋とハムストリングスは上の図の通り
お尻と太ももの裏についている筋肉です。
そのためこれらの筋肉が硬くなると
・骨盤が後傾する(猫背)
・股関節の屈曲を制限する(股関節の曲げにくさ)
につながってしまうのでこれらの筋肉の柔軟性は大切になってきます。
ではまず殿筋のストレッチの方法です!
2.殿筋のストレッチ方法
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- 片方の足を前に出す(あぐらをかくようなポジション)
- 体を床に近づけるように倒す
曲げている方のお尻や太ももの外側あたりに
伸びる感覚があれば上手に行えています。
股関節が硬い人は床に向かって体が倒せないこともあるので
無理のない範囲で少しずつ体を倒していきましょう。
もう1つのストレッチは体を起こした状態で行う方法です。
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- 片膝を前に立てる(肩幅よりやや広め)
- 片手を前につき、体を床に近づけるようにしながら前方に動かす。
これは片膝を立てた側の殿筋と
後ろ側の足の付け根に位置する腸腰筋のストレッチになります。
3.ハムストリングスのストレッチ方法
ハムストリングスは太ももの裏側の筋肉になります。
この筋肉が硬いと骨盤が後傾(猫背)し、
股関節をうまく使えなくしてしまうのでこの筋肉の柔軟性も重要になります。
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- 床にしゃがみ足首を手で掴み、太ももとお腹をしっかりつける
- 太ももとお腹とつけた状態で膝を伸ばす
ポイントは
太ももとお腹をつけたまま膝を伸ばすことです!
膝を伸ばしていく際に太ももからお腹が離れやすくなるため
膝を伸ばしながらこの2つをしっかり密着させるようにしましょう。
このストレッチの方法は相反神経抑制を利用した方法です。
相反神経抑制とは
主動作筋を収縮させると拮抗筋が弛緩するという神経作用です。
簡単にいうと伸ばす筋肉を働かせると、曲げる筋肉は緩むということです。
ここでは膝を伸ばす大腿四頭筋を収縮させることによって
拮抗筋であるハムストリングスが緩みやすくなります。
3.まとめ
オスグット病は膝の痛みですが、膝が痛くなる原因として
股関節の可動性の低下が多くみられます。
そのため膝のストレッチだけでなく股関節の柔軟性改善も大変重要になってきます。
特に今回紹介した
・殿筋
・ハムストリングス
の柔軟性が低下していると痛みにつながりやすいです。
実際外来で担当するオスグットの患者さんでもこの筋肉が硬い場合が大多数です。
しっかりストレッチして痛みを改善させましょう!
ではまた次回!
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