膝の前が痛い! 痛みの原因は??

整形外科で外来のリハビリをしていると1日1人は必ずと言っていいほど担当する膝の痛みの患者様。

膝の痛みも色々ありますよね。

  • 膝の上の方が痛い
  • 膝の内側が痛い
  • 膝の裏が痛い

そこで今回その中でも膝の前の痛みについて私の治療体験も踏まえてお答えします。

まず膝痛の方がよく言われるあの言葉

骨がすり減ってますね。

骨が変形していますね。

僕もよく使います。

確かにこれも痛みの原因にはなります。

しかしもしあなたが膝の前が痛いとして、

本当に変形しているための痛みなのか?

ここで膝の変形とはどこで起こりやすいのか?

右の膝を正面から見た図になります。

この図でも描かれていますが変形が生じやすいのは

膝の内側

になります。

今あなたが痛いのが膝の前の場合必ずしも変形の痛みと言えるのでしょうか?

別の考え方で膝の変形の痛みであれば体重をかける動き(歩行や階段)で痛くなるのはわかるのですが、

あなたの膝の前の痛みがたとえば体重をかけずに動かしただけでも痛い場合はなぜなのか??

右膝を正面から見た図になります。

もしこの赤い丸の部分のように膝の前が痛いのであれば何が痛みを出しているのか??

答えは脂肪体です!

何それ?ですよね。笑

患者さんに説明していてもいつも??の顔をされます。笑

そしていつもこのように図を持ってきて説明しています。

この赤丸で囲われた部分にある黄色の物体

これが脂肪体になります。

この図の通り膝のお皿の下に広く存在しています。

そして脂肪の組織には神経組織が豊富にあります

試しにみなさんお腹をつまんでみてください。

痛いですよね。

では次に肘の裏をつまんでみてください

いくらつまんでもあまり痛くありませんよね。

なぜなら神経が豊富な脂肪などの組織がないため痛みを感じにくいのです。

同じ理由で膝前面の脂肪体の部分にも痛みが生じるのです。

この脂肪のかたまりは、クッションの役割があり柔軟性があります。

分かりやすく言えばとても柔らかい状態です。

ただこの脂肪が1度膝が腫れたり出血したりした後では、固まってします。

そして動きが悪くなった脂肪が膝の関節に挟まってしまい痛みが生じるのです。

私の経験上、膝が痛い人の大半はこの脂肪体が固まっています。

ではどのようにほぐすのか?

まず膝のお皿の下に指を置きます。

そして左右から指で挟みながら押していきます。

先ほどの図の通り表面だけでなく少し奥の方まで脂肪が存在します。

そのため指も骨に向かって押し込むようにして押していきましょう。

最初は硬いので動かしずらいですが押しているうちに少しずつ押しやすくなればバッチリです。

押した後に歩いてみましょう。膝の前の痛みが軽減していれば自分で治せた証拠です!

その調子でどんどんほぐしていきましょう!

今回は膝の前の痛みについて解説してみました。

また日常でよく出会う痛みとその原因について書いていこうと思います。

ではまた次回!

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