皆さんは”膝のお皿が緩い”と言われたことはありますか?
- 膝のお皿が外れそうな感じがする
- 踏ん張るとお皿がグラグラする
- お皿を触られるのが怖い
などの症状がある方は言われたことがある方が多いかと思います。
これは反復性膝蓋骨脱臼の時によく言われます。
今回は膝蓋骨脱臼についてまとめてみました。
膝蓋骨脱臼って??
まず膝蓋骨=膝のお皿のことを言います。
以前の記事お皿周りの痛みの原因ってなに?で
膝のお皿の動きについてまとめていますが
お皿は膝の曲げ伸ばしの動きで上下や左右などに動きます!
ではこの膝蓋骨脱臼というのはどんなものなの??
この一番左が普通の膝の状態です。
真ん中の図はお皿が外にズレています。
この状態を亜脱臼(部分的に一部がまだ接触できている)と言います。
一番右の図は真ん中よりより外側にズレています。
この状態を脱臼と言います。
この図は右膝の図になります。
膝のおかしなところにお皿がありますよね。。。。
右のレントゲンを見てもお皿が大きく外側に外れてしまっています。
これが膝蓋骨脱臼になります。
なぜお皿が外れるの??
ではなぜお皿が外れてしまうのかという話ですが、
このように多岐にわたる素因が影響していると言われています。
難しい言葉で
なにこれ、、、、、
ですよね。僕も学生の頃最初見たとき
全く意味がわかりませんでした。笑
ざっくりいうと
ぶつけたりなどの事故で外れる場合でない限り
ほとんどが先天的な脱臼要素がある
ということです。
では代表的な脱臼の要素としてこの図を見てください。
a:いわゆるX脚の場合
b:お皿が通常よりも上の位置にある
c:お皿の骨の受け皿が浅い
これらの因子が複雑に影響しているので
例えばX脚だから脱臼するということはありませんのでご安心ください。
ただ先ほどのa~cまでが全て当てはまる場合は脱臼しやすい可能性があります。
またもう1つ重要な因子として先ほどの1~10の中でもあった
関節弛緩性というものがあります。
関節弛緩性って・・?
関節弛緩性とはわかりやすくいうと
”体が柔らかすぎ”な状態です。
これはストレッチのしすぎなどではなく
生まれつき体の骨の動きが柔らかい状態の人のことを言います。
チェック方法ですが、
この図のうち4つが当てはまると関節弛緩性と判断されます。
女性の方はよく肘が15°以上伸びたりすることが多いと思います。
例えば肘を伸ばした角度が0°(一直線)の人が、
ストレッチをずっっとやり続け多として
肘が15°以上伸びるかというとこれはほぼ不可能です。
なぜかというと骨の構造で止まるのでストレッチで筋肉をいくら伸ばしても
動く範囲は大きくは変わらないのです。
なのでこのテストで4点以上の方は
生まれつき体が柔らかいということになります。
体が柔らかければいいの??
では体が柔らかければ柔らかいほどいいのか??
これはやはりいい面と悪い面があります。
いい面で言うと
・いろんな動きが可能になる
・柔軟性があるので怪我しにくい
シルク・ド・ソレイユの方々は私たちでは考えられないような動きをされてますよね!
柔軟性があるとその分大きな動きができますし
筋肉が柔らかいので肩こりや腰痛にもなりにくいです。
悪い面はこれも怪我しやすいが挙げられます!
さっきと言っていることが違うので?????ですよね。
この理由は
いろんな方向に動く柔らかさがある状態→骨がグラグラしやすい
なのです。
筋肉や靭帯は適度なテンションで骨を支えています。
この部分が柔らかすぎると骨が動きすぎてしまうことがあるのです。
そう、これが膝のお皿で起こると
”膝蓋骨脱臼”になるのです。
体が柔らかくて骨の構造も脱臼しやすい場合が特にリスクが高いです。
このような場合は最初に書いた通り
お皿が外れそうに感じたり、お皿を触られるのが怖い感じがあるかもしれません。
ほっておくとお皿の軟骨が削れていったり
最悪お皿が脱臼する可能性がありますので
トレーニングやケアをすることをオススメします!
またトレーニングやケア方法は別の記事で説明したいと思います。
ではまた次回!
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