今回は
”軟骨”について解説します。
軟骨は誰しも名前は聞いたことがあると思いますが
・どこにあるのか?
・どんな働きをしているのか?
など知らない方も多いかと思います。
その辺りを今回詳しく解説したいと思います。
1.軟骨はどこにあるのか?
一般的な軟骨は
関節の表面を覆っている組織のことを言います。
なので
軟骨は関節部分にあります!
図ではわかりやすく薄い青色になっている部分が軟骨です。
関節の表面を覆っているのがわかると思います。
ここでは一般的な軟骨についてでした。
軟骨にも種類がありこれ以外の場所にも存在します。
その辺りを次に説明します。
2.軟骨の種類
軟骨にも種類があります!
- 硝子軟骨
- 線維軟骨
- 弾性軟骨
この中で先ほど関節の表面を覆っていると説明したのは
硝子軟骨です!
この軟骨が一般的に見られる軟骨です。
よく軟骨はツルツルしているというイメージ通りの軟骨です。
では他の軟骨はどこに存在しているのか?
線維軟骨は椎間円板、関節円板、関節半月、恥骨結合、腱の停止部分
弾性軟骨は耳介、外耳道、耳管、喉頭蓋、喉頭軟骨の一部
に存在します。
関節半月や椎間円板とは半月板や椎間板のことです。
なので半月板や椎間板も軟骨ということになります!!
ただ硝子軟骨とは組織的にも大きく異なるので
分類としては同じ軟骨ですが弾性軟骨も含めそれぞれ持っている働きは違ってきます。
3.軟骨組織の働き
では軟骨組織とはどのような働きをしているのか??
軟骨組織は機械的な圧力に対する抵抗性に優れた組織です!
簡単に言えばクッションの働きをしています。
以前の記事で半月板について触れました。
その際もクッション作用の働きがあると言いましたが、
これは半月板の組織が軟骨組織であるためこのような働きが可能になっています。
またこの半月板がある膝に関しては
硝子軟骨+半月板(線維軟骨)
の2つのクッションによって守られているのがわかります。
逆に言えばそれだけクッションで守らなければいけないということになるので
このどちらかを痛めてしますと骨にかかる負担も増してしますことがわかります。
またもう1つの働きとして
摩擦を減らす働きがあります。
これは関節軟骨(硝子軟骨)では関節の運動を円滑に行うために
摩擦が少なくなるような構造をしています。
よく整形外科に行くと軟骨はツルツルしている骨
と説明されますが、それはこの摩擦を減らす働きの部分について説明しています。
この働きのおかげで関節を曲げ伸ばししたりする運動がスムーズに行えています。
この軟骨がないと硬い骨同士の曲げ伸ばしになり
摩擦の負荷により骨同士が擦り減ってしまいます。
なので軟骨は大事にしましょう!!と整形ではしつこく言います。笑
4.まとめ
今回は軟骨について解説しました。
整形外科では時間の都合上、患者さんにイメージしやすいように
軟骨はツルツルしているものです!と説明します。
その軟骨ももう少し細かく見るといろんな種類があることがわかったかと思います。
次回は軟骨を痛めやすい膝の軟骨について
もう少し掘り下げて解説したいと思います。
ではまた次回!
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