今回は以前の記事(腰部椎間板ヘルニアで気をつけなければいけないことってなに??)でも
解説した腰椎椎間板ヘルニアについて数回に分けて
もう少し細かく解説していきます!
以前の記事では注意することについて大まかに解説しましたが、
今回は病態や症状についてもう少し専門的な内容をお伝えしていければと思います!
腰椎椎間板ヘルニアの病態
1.どんな病気??
まず以前の記事でも説明した通り
椎間板変性を基盤として線維輪の後方部分が断裂し、
髄核または線維輪の一部が後方に逸脱し
神経根を機械的に圧迫、またはそれにより炎症が引き起こされ
神経症状が発症します。
この図のように髄核が神経を圧迫するため
神経症状が発生します!
2.好発年齢や好発部位
腰椎椎間板ヘルニアの好発年齢は
20~40歳代です。
好発部位は
L4/5
L5/S1
の椎間になります!
実際に体のどのあたりかをしたの図で説明します。
まずL5とは腰(Lumber)の5個目なので
この青色の腰の骨になります!
骨盤の骨の間のイメージです!
そしてヘルニアが起こりやすい部分がどのあたりかというと
上の図のようになります!!
この赤丸部分がヘルニアが生じやすい部分です!!
3.腰椎椎間板ヘルニアの分類
腰椎椎間板ヘルニアの脱出形態によって4つに分類されます。
①線維輪を穿破していない(protrusion)
②線維輪を超えているが後縦靭帯を穿破していない(subligamentous extruson)
③後縦靭帯を穿破し脊柱管内にヘルニアの一部が脱出(transligamentous extrusion)
④ヘルニアが脊柱管内に遊離脱出(sequestration)
また椎間板ヘルニアの脱出方向も4つに分類されます。
1.central(正中)
2.posterolateral(後外側)
3.foraminal(椎間孔)
4.extraforaminal(椎間孔外)
この脱出方向によって圧迫される神経根が変化します!
この図はヘルニアの好発部位であるL4/5のヘルニアの脱出方向を赤丸しています。
図の中心に近い○の部分でヘルニアが脱出するとL5の神経根が圧迫されます!
しかしこのヘルニアが外側の○の部分に脱出するとL4の神経根が圧迫を受けます!
そのためL4/5などの部位も大事ですが
どの方向にヘルニアが脱出したのか?
と言う情報もとても重要になります!!
まとめ
今回は腰椎椎間板ヘルニアの病態について解説しました。
病態を知ることで病気のイメージがつかめてくるかと思います!
腰椎椎間板ヘルニアは日常リハビリ現場でも極めて頻回に遭遇する疾患です。
その分いろんな症状の方もいらっしゃるため
MRIなどの画像所見だけでなく適切な検査が重要なため
今回からの記事が少しでも参考になれば幸いです。
ではまた次回!
コメント