今回は以前に解説した内容(シンスプリントの痛みの原因は??)に対する
実際のリハビリの方法を解説したいと思います。
1.後脛骨筋、長趾屈筋ってどんな筋肉??
痛みの原因で
・後脛骨筋
・長趾屈筋
が痛みにつながると解説しました。
この筋肉が硬くなっていると
脛の内側側に痛みが出ます。
そのためこれらの筋肉の柔軟性獲得は重要になります。
ではこの2つの筋肉がどんな筋肉なのか?
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後脛骨筋と長趾屈筋の場所は
図の通り脛の内側部分から足底に向かって走行しています。
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図を見てみると
・後脛骨筋は脛骨と腓骨の間の骨幹膜と脛骨の中央〜外側部分
・長趾屈筋は脛骨の内側〜中央
に付着しているのがわかります。
そして後脛骨筋は長趾屈筋の下に潜り込むように位置しています。
そのため長趾屈筋が過緊張することにより
後脛骨筋を圧迫しそこでの摩擦でも痛みが発生します。
2.後脛骨筋、長趾屈筋のストレッチ方法
ダイレクトストレッチの方法
ダイレクトストレッチとはその名の通り
筋肉を直接ストレッチする方法です。
筋肉が緊張状態にあると
筋肉の中にある毛細血管(細い血管)が圧迫されます。
そうなると痛みの物質などの老廃物が溜まってしまい
痛みを引き起こします。
そのため筋肉を直接圧迫することで
筋肉の循環を改善させるのが狙いです。
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スネの骨(赤い点線)の内側の痛みのある部位を確認します。
その少し下あたりで、スネの骨の後側に指をかけ
矢印の方向に筋肉を動かすようにします。
*骨の後ろの筋肉を後ろ側に動かす感じです。
シンスプリントの場合、
このストレッチはかなり痛いですが
お風呂上がりなどに行うとこれだけでも
痛みがだいぶマシになると思います。
長趾屈筋のストレッチ
先ほどの説明の通り
長趾屈筋の柔軟性が低下すると
後脛骨筋を脛骨方向に圧迫し痛みを引き起こします。
そのため長趾屈筋の柔軟性が重要になります。
長趾屈筋の柔軟性の確認方法は
しゃがんだ状態で膝を前に出します。
この際、踵は浮かないようにします。
この状態で足の人差し指〜小指を上に反らします。
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しっかり反らすことが可能であればOK
反らせない場合は長趾屈筋が硬くなっています。
ストレッチ方法
ストレッチ方法は
しゃがんだ状態で指を反らした状態から
膝を前に移動させます。
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先ほどの柔軟性の確認方法のように
指で剃らせても良いですが
この図のように指の下に何か置いて
指を反らせると楽にストレッチができます。
この反らせ加減も痛みに応じて
可能であれば徐々に大きくしていきましょう。
・30回ほど膝を前後に移動させる
・膝を前に移動させた状態で1分キープする
の2通りを行いましょう。
そうすることで筋肉の柔軟性と後脛骨筋との癒着が改善されます。
3.まとめ
今回はシンスプリントのリハビリの方法の1つである
筋肉に対するアプローチ方法を解説しました。
今回の方法は自分で行える治療法です。
実際整形外科でリハビリしている選手にも
このケアの方法を練習前後に行うよう指導していますが
きちんと行うとかなり痛みを抑えてスポーツできる方が多いです。
シンスプリントと言われた方はぜひやってみてください!
次回はシンスプリントの痛みの動作についての
リハビリの方法を解説します。
ではまた次回!
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