足底腱膜炎のリハビリ  〜生活で気をつけること〜

今回は足底腱膜炎の方が特に気をつけなければいけないことについて

解説していきたいと思います。

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1.運動量のチェック

前回の記事(足底腱膜炎とは? どんな痛み??)で説明した通り

痛みの原因は足底腱膜の踵骨付着部への牽引力と荷重による圧迫力の繰り返しです!!

そのため運動量のチェックは重要です!

私が意識してチェックするのは以下のようなことです。

・仕事、運動内容

・ランニングの量

・立ち時間

運動内容→どんなスポーツか?

ジャンプ系や持久系スポーツ、剣道などの素足で踏み込むスポーツは要チェックです。

仕事内容→立ち時間が長い仕事内容や運搬業などの力仕事なのかを確認しています。

ランニングの量→スポーツ選手だけでなく趣味でランニングをされているから

たでもかなり走られている場合があります。

週に100km程度走っている場合もあり確認が重要です。

これらの項目を確認し、痛みが関係しているかを考えていきます。

・急な運動量増加

・休息日のないハードワーク

・使いすぎ(overuse)

などがあると傷めやすいです。

この場合はこれらの要因が痛みの原因になっていることを

患者さんに説明し傷めている組織を治癒させるために運動強度を落とすことを指導します!

ここで私が重要だと思うことは

走ったらダメ=運動はダメではないということです!!

どういうことかというと

走るとどうしても足底腱膜には負担が生じてしまうので控えないとダメでも

水中運動はどうでしょうか??

水中では浮力が生じ、体重は胸くらいの深さで陸上の3分の1程度になります

これなら走れない間も十分全身の運動が行えますよね。

またジムにあるようなエアロバイクを漕ぐ動作も同様です。

エアロバイクはより心肺機能に負荷をかけることができるので

走れない間の持久力の維持には大変良いトレーニングです!!

一概に足底腱膜炎といっても症状は人それぞれです。

なのでどの程度の負荷はかけても大丈夫なのか??というのが

特にスポーツ選手にとっては重要になってきます。

その辺りをドクター、理学療法士に確認してみましょう!

2.靴のチェック

足底腱膜炎は扁平足や凹足が発症リスクとしてあげられます。

またこのような方は大きすぎるサイズの靴を履いていることが多くみられます。

このような場合靴の中で足がずれてしまいうまく土踏まずのサポートがなされず

足底腱膜への負担が増加してしまいます。

またクッション性のないペラペラの靴で長時間歩いたりすることも

足底への負担が増加してしまいます。

また靴底が固すぎる靴も注意が必要です。

靴は

・サイズをきちんと合わせる

・靴紐をしっかりしめる

・ソールがある程度柔軟性がある

・土踏まず、かかと部分のクッション性がある

などを意識してみましょう!

3.路面のチェック

足底への負担を減らすためには

運動時に走っている路面の硬さも影響してきます。

コンクリートやアスファルトの上は硬い分

足底への反発もかなりうけます。

なので痛みをコントールする上では走る路面の指導を行います。

そのためにはアスファルトの上はさけ、土や芝生の上を走るなど

ランニングコースの変更を指導します。

4.体重の増加

体重の増加は下肢への負荷を増加させます。

日常的な診療で関わる足底腱膜炎の患者さんでは

体重が急増した人に痛みが出やすいように感じます。

急激な体重増加の場合それまでと同様の運動でも

足底腱膜部へストレスの急増になり炎症を起こしてしまいます。

また体重増加と筋肉量の低下が伴うと

体重を支える力が失われ骨や腱膜にかかるストレスが増加し痛みにつながります。

この場合体重のコントロールを目指していきます。

5.まとめ

今回は足底腱膜炎の生活での注意点についてまとめてみました。

痛みが慢性的な場合は特に日常生活から負担がかかる原因を見極め

改善していく必要があります。

ただ説明の通り、運動を控えましょうと言われたとしても

体を動かす方法は色々とあります。

人それぞれの症状に合わせ運動の強度を調整していくことが重要です。

次回は足底腱膜炎で強化すべき筋肉について解説したいと思います。

ではまた次回!

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