踵が痛い! 〜かかとの痛みの原因①〜

今回は踵の痛みについて解説します。

踵の痛みも細かく見るといろんな部分に痛みが出ます。

そしてその部位によって疾患も違います!

今回はかかとの痛みの中でも多く遭遇する

足底の痛みの原因について解説していきたいと思います。

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1.踵の痛みを生じる疾患とは??

まず踵の痛みは下記の疾患で生じるため鑑別する必要があります。

踵の痛みの鑑別疾患

1.関節炎

  痛風

  関節リウマチ

  脊椎疾患

2.感染

  糖尿病性潰瘍

  骨髄炎

3.神経性

  腰椎神経根症

  絞扼性神経障害

  神経腫

  足根菅症候群

4.外傷

かなりいろんな疾患で踵の痛みが生じることがわかります。

これらの多くの疾患から鑑別するのには

痛みの種類や部位、痛みの経過などの情報が重要になります。

今回はその中でも痛みで多い足底部の痛みの原因について解説していきます。

2.どの辺りが痛い??

踵の周囲で押して痛い部分がわかると疾患の鑑別に役立ちます。

  1. 足底腱膜炎
  2. 足底線維腫症
  3. 踵部脂肪褥症候群
  4. 踵骨疲労骨折
  5. 足根管症候群

この写真の通り一言で踵の周りが痛いと言っても

これだけ痛みの場所が違うことがわかります!

足底腱膜炎です!と言われていた人が

踵部脂肪褥症候群や踵骨疲労骨折だったということも経験があります。

その場合治療法も大きく変わってきます。

例えば足底腱膜炎の治療でインソールをしながら運動していても

踵骨疲労骨折だった場合は運動ストップさせないどんどん悪化してしまうの

運動を休止し骨の治療を進めます。

このように疾患によって全く治療方針が変わるので

圧痛点と疾患の鑑別は大変重要です!

3.どんな痛み方??

また痛み方(痛みの種類)によっても絞れます。

まず痛みが神経性の痛みなのかを判断します。

神経の痛みは

・焼けるような痛み

・チクチクやピリピリとしたような痛み

を訴えることが多いです。

そして神経性の痛みでない場合

・動き出しの痛み

・長く動いた時の痛み

・じっとしていても痛い

のどれに当てはまるのかで鑑別していきます。

4.疾患の症状と原因

a.足底腱膜炎

足底腱膜炎は以前の記事(足底腱膜炎とは? どんな痛み??)で詳しく

解説していますので簡単に説明します。

詳しくはそちらをぜひご覧ください。

足底腱膜炎は足底にあるスジ(腱膜)が

引っ張られたり地面との接触で圧迫が

繰り返しかかることで生じます。

体重がかかることにより痛みが生じるため

じっとしていると痛みを感じにくいです。

じっとしていて歩きだす、走り出す際に痛みを強く感じることが多いです!

b.足底線維腫症

足底腱膜に発生する良性の腫大です。

簡単にいうと

足底腱膜の部分に良性(癌ではない)のしこりができることです

このしこりは足底腱膜のアーチ(土踏まず)に好発します。

足底のアーチの部分を触るとしこりがあり、押すと痛いです。

基本的に保存療法で痛みどめやインソールでしこりの部分にかかる圧を分散させ

痛みを軽減させる方法をとります。

c.踵部脂肪褥症候群

踵の骨の下には踵部脂肪褥と呼ばれる脂肪の塊があります。

この赤丸の部分が踵部脂肪褥です!

Heel fad padとも呼ばれます。

そしてこの部分は下の図のように蜂巣状の構造になっており

足底部への衝撃を吸収する働きがあります。

痛みは、踵骨足底中央の深部に痛みを感じます!

そのためよく足底腱膜炎の痛みと間違われることがります。

足底腱膜炎は踵の骨の内側の足底部に痛みを感じます!(先の図を参照に)

また歩き初めの痛みより長く体重をかけた時に痛みが出ます。

そして痛みは

・裸足

・硬い地面を歩く

などで症状が悪化します。

原因としては

・過度な踵へのストレス

・関節リウマチ

・ステロイド注射

などによってこの脂肪体が薄くなり

衝撃吸収を果たせなくなり痛みが生じます。

足底腱膜炎の治療でステロイド注射をする際は

この脂肪褥を萎縮させないように足底腱膜の表層に

注射するように注意して行われます。

もし繰り返しステロイド注射を行って踵骨脂肪褥の痛みが

ある方は注意が必要です!

治療はこの脂肪部分への圧がかからないようにしていくことが重要です!

・路面を芝やグランドなど柔らかい上を走る

・靴のかかとのクッション性の良いものにする

・インソールを入れる

・かかとのテーピング

などが選択肢に入ってきます。

d.踵骨疲労骨折

踵の骨は足部では中足骨に次いで疲労骨折が多く発生する部位です!

原因として踵への繰り返しかかるストレスが主になります。

・活動量が増えた

・硬い路面で運動するようになった

などのエピソードが痛みの前にあることが多いです。

痛みは

運動した際の痛み→運動していないときでも痛む

ように進行します。

痛みの部分は

踵骨の底面だけでなく側面まで痛くなります!

底面は今までの疾患でも痛くなりましたが

側面の痛みは疲労骨折を疑う重要な所見になります。

診断はレントゲンでも可能とされていますが

発症の初期の段階で異常が見られるのは稀であり

2〜8週後の骨折部の骨硬化像が認められることがほとんどです。

すなわちレントゲンだけでは発症初期は見逃されやすいです。

発症早期ではMRIが有用であり、MRI画像では早期でも

骨折部周囲に反応を認め診断可能とされています。

治療方針ですが

痛みが軽度→運動量の調整

痛みが強い→免荷(体重をかけない*すなわち松葉杖を使う)

で骨折部を治していきます。

5.まとめ

今回は踵骨底面の痛みのうち

骨や筋が影響する痛みについて解説しました。

痛み方、痛みの部位によって治療方法も

かなり違ってくることがわかったかと思います。

次回はかかとの痛みのうち

神経からくる痛みについて解説したいと思います。

ではまた次回!

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